乙武さん入店拒否問題の本質を今になって考えてみた

乙武さん入店拒否問題でネットではしばらく盛り上がっていたけど、ようやく落ち着いてきたのでコメントしようかなと思う。というのはウソで、ホントはもっと早く書きたかったのだけどきちんと考えてから書こうと考えていたら全然書けなかった。今さらこの問題を蒸し返すつもりは毛頭ないし、ましてや炎上なんてしたら僕としては非常に困ったことになる。

 

僕は最初、この問題について「ああ、みんな障害者に対する対応とコミュニケーションの問題とごっちゃにしているなー」という見解だった。だからそれを二つに分けて考えればいいのではないかと思っていた。

 

でもずっと考えたり他の人の話を聞いているうちに、実はこの問題って単にコミュニケーションの本質的な問題なのではないかと思えるようになった。つまりたった一行で言うと以下の文になる。

 

 

・障害者であろうと健常者であろうと、相手がどうすれば困らないのか考えた方がいい

 

 

乙武さんの立場から考えると、自力で入店できない可能性が少しでもあるのであれば事前に連絡して相談した方がいいし、お店の立場から考えると、狭い階段を自力で上ってこられないお客に対して何らかの情報を事前に与えた方がよかったのではないか、ということである。

 

もちろんこのようなコミュニケーション上の配慮は義務ではないので、僕は「〜すべきだ」とは書かずに「〜した方がいい」という表現にした。今回のケースはどちらが間違いだとは言い切れない。

 

ただ、もしお互いが上記のような配慮をしてコミュニケーションすることができれば、本来起きることがなかった無用なトラブルを避けることができたはずである。それはやはり残念なことだよね。