改めてザック解任論に賛成できない3つの理由

今朝の決勝戦でコンフェデレーションズカップも終わってしまった。日本にはもう少し上に行ってほしかったけど、まあしょうがないかなという気がする。

 

ただ、予選が終わった時に3戦全敗という結果からか「ザック解任論」が出てきたのにはちょっと驚いた。

もし解任に関して議論が起きるのであれば、以下の3点に関する論点が明確にする必要があると僕は考えている。

 

 

まず、

 

・解任されるほどの結果だったのかどうか

 

という点である。3戦全敗といってもブラジル、イタリア、メキシコはすべて日本よりもFIFAランキングが高い格上国である。普通に対戦しても全敗するのは期待通り、というのは言い過ぎでも納得できないような結果ではないだろう。逆にアジアでは日本よりランキングの高い国はないため、ここで結果を出していなければ明らかに問題だが、それはアジアカップ優勝と来年のワールドカップ出場を一番乗りで決めた結果を見ても、解任されるほどの内容ではないだろう。

 

 

・解任すればチームは本当に強くなるのか

 

本大会まであと一年というこの時期に、監督を交代するのが果たして本当にチームの強化になるのかは疑問が残る。今まで作り上げてきたチームに影響が出るのは間違いないし、誰が見ても明らかにザッケローニよりも実績も実力もある監督ならともかく、交代すれば必ずしも現状よりもいい成績が見込まれるわけではない。

 

 

そして上記2つの条件を満たしてから考えるのは、

 

・それでは現状の問題を解決すべく、具体的に誰と交代するべきなのか

 

ということである。僕はずっと昔からこの点が非常に気になっていて、辛口であれば世間から迎合されると思ってネガティブなことばかり言っているサッカー評論家がやたら多い。そして困るのは、彼らのほとんどは単に否定するだけで「今の監督はこの部分に問題があり、今後の活躍が見込めない。したがってその点に対して優れているこの監督を日本は招聘するべきだ」という論理的かつ建設的な意見がほぼ皆無だということである。残念ながらそれは昔からずっと変わっていない。

 

 

というわけで、ザックを変えるよりもネガティブなことしか言えないサッカー評論家を成長させるほうがよっぽどいいんじゃない?あと、どっかの辛口評論家のいつまでたってもたどたどしい日本語もね。